雨読の壁

photo & text by T


雨読にはまだまだ壁がある。
部室候補の空き物件。
ボロボロの壁がぼくらの前に立ちはだかった、壁。


幼い頃、何度も母に読んでもらった絵本を思い出す。
「もりたろうさんのじどうしゃ」
お金のないおじいさんは、奥さんの反対を押し切り赤いボロボロの自動車を買う。
その車を自分で修理して乗るおじいさんに憧れた。
助手席には愛犬。
物語の最後には、奥さんも乗せて旅にでる。
そんな話だったかな。


だからか、小さな頃から、おもちゃを解体してばかりいた。


解体から再構築。
このボロボロの壁がUDOKのスタートライン。
ゼロからじゃない、マイナスからのスタートかもしれない。
壁はまだまだ出てくるかもしれない。
でもそこからが、最高に楽しいUDOKという物語のはじまり。


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